市民の足となる蒸気機関車や石炭列車をご紹介した第2回:中国最後の軽便SL鉄道 part2。その続きをご紹介します。
一旦石渓駅まで戻ります。帰りも定期列車に一般客と一緒に乗車です。
と、行っても特別車なので乗客は上流の人や外国人たちばかり、本当の地元の人たちと同乗したとは言えません。地元の人たちと同乗するのなら普通車か家畜車に乗らなければなりません。
全く言葉が分からなくても、是非乗ってみたいと思っては見たのですが、結局帰り便も特別車に乗車してしまいました。しかし、行きがけと違って帰りがけは他の乗客とけっこう賑やかに過ごすことが出来たのです。
と、言ってもどちらも相手方の言葉が分かりません。
しかし、要所は同行の中国人が解説してくれます。そう、冒頭に記した櫻井先生の言葉の中にある「羅さん」です。
私たちが日本人と分かった彼らは日本の歌を歌い始めました。千昌夫の「北国の春」です。この歌は中国で相当流行ったのだそうです。また、そのころテレビで日本のドラマが放映されていたそうなのですが、我々のグループの中に主役の「高倉健に似ている人がいる」などと大騒ぎです(もちろんこの辺、羅さんの解説です)。こうして楽しく過ごすうちに列車は石渓駅に到着、皆さんとお別れです。
30分ほどの待ち時間で、撮り鉄用チャーター列車の出発です。
主な撮影ポイントで停車、下車して撮影することが出来るのです。編成は、9号機関車に普通客車と家畜車各1両、そしてホッパー貨車5両をつないだ混合列車です。
2号客車を簡単にご紹介しましょう。この鉄道の大半の客車と同様2軸車で出入り口は1箇所、写真は扉が開いた状態ですが扉にも戸袋にも窓は有りません。足回りを見るとブレーキのリンクが見えますが、連結部を良く見てもホースもレバーも何もつながっていません。ブレーキはどのように掛けるのでしょう。
反対側に回って見るとドアは有りません。どちらの写真も窓は開いていますが、ガラスが入っているわけではなく、鉄板なので窓を全部閉めると、中は真っ暗です。
内部を見て見ましょう。木製の内張りが張られています。簡単なロングシートが付いています。窓が一枚だけ閉まっていますが、閉めると光は入りません。
この車両の運賃は10元です。